撮影依頼の電話
2025年の夏の昼下がり。
一本の電話が鳴りました。
またいつもの営業電話かな、と思いながら受話器を取ると、
珍しくテレビ関係の方から
「撮影させてもらえませんか?」
というありがたいお電話でした。
「ケンコバのほろ酔いビジホ旅」という番組の存在は知らなかったものの、私は「お笑い芸人」という職業に絶大な尊敬を抱いているため、話を聞いた瞬間にテンションが上がりました。
ハイテンションのまま女将と大女将へ伝えると、
当時は長期利用のお客様も多かったこともあり、館内で瞬く間に
「ケンコバが来るらしいぞ」
という噂が広がりました。
撮影当日
ケンコバ様をお迎えするにあたって、
「いつも通りのホテルを撮ってもらえればそれでいい」
と思いつつも、どこかソワソワとロビーを整える私。
映るの恥ずかしいな。
でもちょっと面白そうだな。
もし話せたら、私がいかにお笑い芸人さんという職業をリスペクトしているかを、いっそ熱く語りたい。そんなことまで考えていました。
いよいよ撮影当日。
フロント係は私がお出迎えすることに。
わぁ〜来た来た!
大きな手でエントランスのドアをぐいっと開けながら、テレビでよく見るケンコバ様が入ってこられました。
撮影はとんとんと進んでいきましたが、目の前にいるめちゃくちゃリスペクトしている職業の方を前にして、完全に借りてきた猫状態になってしまった私。
休憩中にエレベーター前でもお会いしたのに、
お笑い芸人という職業へのリスペクトも、
お笑い番組が私の日常に笑う時間をもたらしてくれていることも、
何ひとつ語ることができませんでした。
後悔。
それでも撮影が落ち着いたあとには、快くホテルの女衆と写真を撮ってくださいました。
嬉しい!!
あれ以来フロントにはケンコバ様のサインも飾ってあります。
岡ホテルにお越しの際は、ぜひ見てみてください。
放送後の反響
10月に放送されてから5ヶ月ほど経ちましたが、放送を見たというお客様からお問い合わせが入ったり、チェックインの際に
「ケンコバの番組を見て、ちょうど金沢に行く予定だったから予約したんだよ〜」
と声をかけてもらえたりと、思いのほか多くの反響をいただきました。
浴室がストロングスタイルだと知ってもなお予約してくださるお客様たち。さすがケンコバ様です。
余談
番組内で私が一番嬉しかったのは、客室に設置してあるフックを褒めてくれたことです。
なぜならあのフックは、理想を追い求めていろいろと探す中たどり着いたそう、あの人気ブランド、
I・KE・A!のフック。

お客様の手荷物を床や机に置かずに引っ掛けられ、使わないときはマグネットでぱたんと収納できる。
これぞまさしく、私の追い求めたフック!!
これをつけるために、クロス替えの際には下地もしっかり入れてもらい、自ら工具ベルトを装着して各部屋を回り、水平器で平行を確認しながら設置しました。
そこに気づいてくれて本当にありがとう、ケンコバ様。